関東の独立系テレビ5局、協力を拡大 同時放送や共同制作

2011/10/26付
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千葉テレビ放送(千葉市)やテレビ神奈川(TVK、横浜市)、テレビ埼玉(さいたま市)など関東の独立系テレビ5局が協力関係を強めている。11月に初めて共同で番組を制作するほか、全国でも珍しい5局同時の番組放送を始めた。地上デジタル放送を機に、関東の地方局のチャンネルはすべて「3」に統一。各局が協力して「3チャンネル」の知名度を上げる狙いだ。

協力するのは南関東の3局に加え、とちぎテレビ(宇都宮市)、群馬テレビ(前橋市)の5局。31日~11月4日まで共同で高校野球の秋季関東大会のダイジェスト番組を制作、放送する。5局の共同制作は初めてだ。

千葉テレビ編成局の小森健一郎・編成部担当部長によると、高校野球は一般的に注目度が高いうえ、各局とも夏の全国高校野球選手権予選を放送した実績があり共同で番組を作りやすいという。

それぞれの県内で実施する夏の予選と異なり、秋の関東大会は各県持ち回りで開催する。自県の代表が早々に負ければ、高い視聴率は見込めないほか広告も集めにくい。このため各局は関東大会の放送をほとんど見送ってきたが「関東全域で放送するなら一定の視聴者を確保できる。広告も取りやすくなる」(小森部長)とみている。

5局は4月から平日の午後11時に各局の看板バラエティー番組を同時に放送している。千葉テレビの「白黒アンジャッシュ」は火曜日、テレビ埼玉の「玉ニュータウン」は金曜日に全5局で同時に放送している。人気番組を他局の別の時間帯で放送することはあるものの「独立系テレビ局での同時放送は全国的に珍しい」という。

多くの大手テレビ局は午後11時台にニュース番組を据えている。各地方局で人気があるバラエティー番組を同じ時間帯にぶつけ大手に対抗する。

景気低迷による広告料減少や若者のテレビ離れ、地デジへの投資などテレビ局を取り巻く環境は厳しさを増す。特に大手テレビ局の傘下にない独立系地方テレビ局の経営は厳しいといわれる。「各局の独自性を残しつつ5局の協力体制は今後も強めたい」という。

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