2019年1月24日(木)

セゾンファクトリー、本社工場を複合拠点に 物流や研修機能も

2012/1/26付
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高級ジャムなどで知られるセゾンファクトリー(山形県高畠町、斎藤峰彰社長)は本社工場を大幅に増強する。敷地を4.4倍に拡張し、新工場棟、自社農園、セミナーハウス、配送棟などを順次整備する。生産能力を倍増するほか物流、研修、宿泊、情報発信機能などを併せ持つ大規模複合拠点とする。ブランド力をさらに高め、4年後をめどに現在の1.6倍の年商50億円を目指す。

「セゾンビレッジ」はセミナーハウスなどを併設(完成予想図)

一連の整備プロジェクトを「セゾンビレッジ構想」と名付け、総投資額19億円を見込む。本社敷地(約8500平方メートル)の隣接地約2万9000平方メートルを取得、造成も終えた。第1期計画として4月にも新工場棟に着工し、2013年5月に稼働予定。4階建てで、既存棟と合わせた延べ床面積は約5200平方メートルと2.9倍になる。

生産能力増強とともに衛生管理や品質の向上を重視し「アセプティック」(無菌充填)と呼ぶシステムを導入する。あらかじめ殺菌した容器に無菌環境下で充填するため、加熱殺菌が最小限で済み素材の味や香りが保ちやすい。「安全性と風味を両立できる」として大手食品メーカーなどが導入しているが、地方中小企業では珍しいという。

観光工場化に向け、ガラス越しに製造工程が見える見学専用通路や主力商品をそろえるショールーム、試食もできる売店などを設置する。

研究開発スペースを増設し自社農園も整備。カフェレストラン風の社員食堂を備えるなど福利厚生面にも配慮し、快適に働ける環境づくりに取り組む。

第2期で宿泊機能付きセミナーハウスを建設する。全国展開する直営店のスタッフを含め社員研修に使うほか、地元農家や研究者、消費者らにも開放し、シンポジウムや勉強会などを通じて食関連情報を発信する。第3期で大型配送棟を新設、20年ごろのセゾンビレッジ完成を想定している。

同社は1989年創立。良質な素材と職人の手作りにこだわった高級ジャムやドレッシングなどが評価され、三越、伊勢丹、高島屋など大都市圏の百貨店を中心に29店舗を展開している。ほぼ一貫して増収を続けており、12年2月期の売上高は32億1000万円を見込む。

商品開発などで助言を受けている東京農業大学の小泉武夫名誉教授の提案もあり、セゾンビレッジ構想に着手。16年2月期に年商50億円突破を目指す。

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