妙高の観光・農村交流施設が完成 郷土料理・わら細工体験
新潟県妙高市は3年計画で進めてきた妙高山麓の観光・都市農村交流施設を完成し、24日開業した。そばや山もち、竹の子汁といった郷土料理や、わら細工や竹細工など農村の生活・文化を体験できる。都市と農村の交流拠点として観光集客の目玉とするほか、地域文化情報の発信拠点としても活用していく。
施設の正式名称は「妙高山麓都市農村交流施設」。市が2009年度から約2億8000万円を投じて施設整備を進めてきた。約5000平方メートルの敷地に約450平方メートルの建屋があり、調理実習室や工作工房、米粉製粉室などを設けた。バーベキュー施設やハーブ園を併設する。
オープンを記念し24日には、ストラディバリウスなどバイオリンの名器3点の展示会を開いた。バイオリンの製作・修復を手掛ける「バイオリンドクター」の中澤宗幸氏が協力した。総額24億円の名器を一目見ようと約600人が押し寄せた。
妙高市の入村明市長は「名器を使った演奏会を10月に開く。地域の活性化につなげたい」と話していた。バイオリンの製作体験も開く予定だ。