被災金融機関、原発事故の教訓を世界へ発信(震災取材ブログ)
@福島

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2013/2/15 7:00
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東京電力福島第1原子力発電所の事故で金融機関はどんな対応を迫られたのか。東邦銀行は昨春に発行した東日本大震災記録集の英語版をこのほど作成した。記録集には原発事故に見舞われながら支払業務などを続けた行員らの生の声が載っている。原発事故の教訓を海外へ伝える貴重な資料となりそうだ。

東邦銀行が発行した東日本大震災の記録集

東邦銀行が発行した東日本大震災の記録集

記録集は2分冊で、東邦銀の対応状況を時系列でまとめた「総括編」(53ページ)と、各営業所や行員の証言を載せた「記憶編」(132ページ)に分かれる。昨年3月に日本語版として発行した。1万冊を印刷して関係機関に配ったうえ、同行のホームページにも公開した。原発事故を受けた金融機関の行動記録として広く注目を集め、ホームページのアクセス数は累計で10万件を突破した。海外からの関心も高く、今回、英語版を作ることになった。約2000部を印刷して外国人記者クラブや大使館などに配る予定。ホームページでも公開した。

特に注目されるのは、約40人の行員の声を記録した「記憶編」だ。冊子から1部を抜粋すると……。

「大地震により店舗入口ガラスドア、外壁ガラス窓が破損したことに加え、営業室天井も崩壊するなど甚大な被害を被り臨時休業を余儀なくされました」(矢吹支店)

「地震の次の日から支店を開けることになりました。しかし支店ではオンライン、パソコン、ATM、通信機器がすべて使えず、何をどうしたらいいか分からない状態。予想以上に来店者が多かったこともあり、通帳の残高もわからないまま、ただただ目の前のお客様の現払いに応じるだけで精一杯(せいいっぱい)でした」(相馬支店)

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