2019年1月24日(木)

被災の東北最大級造船所が修復 ヤマニシの修理用ドック

2014/1/24付
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東日本大震災で被災した東北最大級の造船所、ヤマニシ(宮城県石巻市)の船舶修理用ドックの修復が24日に完了した。これで造船用と修理用の両設備がほぼ復旧し、長倉清明社長は「地元雇用を増やし、地場産業の振興につなげたい」と話した。

修理用ドックは震災による地盤沈下で壁が破損。津波でがれきや被災車両が流れ込んだ。昨年1月から新設備の導入などを始め、隣接地にある修理用の工場も改修した。27日に第1号となる船舶を受け入れる予定だ。

修理用ドックの復旧費用は約40億円。被災企業を金融支援する「東日本大震災事業者再生支援機構」からの出資金と、三菱商事復興支援財団の融資で賄った。金融機関も債権放棄や融資で支援。ヤマニシによると造船設備の復旧や運転資金も合わせると約100億円の資金が集まったという。

造船の受注は既に2015年末までの仕事量を確保した。「2、3年先まで仕事が続くと言わないと職人は戻ってこない」と長倉社長は話す。現在は協力会社の社員を含めて約250人が働いており、近く350~400人まで増やす。売上高も来年度は70億~80億円と今年度の見込み比で約2倍に増やす計画だ。

ヤマニシは東北有数の造船業者で、漁船やフェリー、実習船などの製造・修理を請け負う。造船は市内の鉄鋼業や溶接業、電気関連業など様々な業種に仕事をもたらす。地域産業へ与える影響は大きい。「景気回復や為替の円安傾向が受注の追い風になっている」と長倉社長はみている。

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