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FDA、就航1年 平均搭乗率は51% ビジネス利用の路線苦戦

フジドリームエアラインズ(FDA、牧之原市、鈴木与平社長)が23日、就航1年を迎える。経営再建中の日本航空の撤退路線を相次ぎ引き受け、当初静岡空港だけの3路線から7路線と順調に拡大。今秋にはさらに名古屋路線が加わる。しかし景気低迷に伴うビジネス需要の減退などで、22日までの平均搭乗率は51.2%にとどまった。2年目は経営安定に向けた利用者の掘り起こしが課題となる。

1年間の搭乗者数は合計約15万3000人に上った。路線別で搭乗率が最も高かったのは日航から引き継いだ札幌路線だ。4月に就航した静岡―札幌線は74.3%、6月からの松本―札幌線も78.9%と、いずれも7割を超えた。観光利用が多いこともあり、目標の65%を上回る搭乗者を確保できた。

一方、主にビジネス利用を見込んだ路線は苦戦。静岡―小松、熊本両線は50%を切った。小松線は利用者数の低迷を受けて6月に2往復から1往復に減便したが、6月の搭乗率は21.1%、7月1~22日も28.7%と落ち込んだ。

県空港利用政策課は「1往復になったことで、日帰りのビジネス利用ができなくなったほか、旅行商品が組みにくくなったことも影響しているのではないか」と分析している。

1日3往復と最も便数が多い静岡―福岡線も55.3%と、日航が運航していた2009年6月~10年3月の67.0%を大幅に下回った。福岡県内での同社に対する知名度の低さから、ビジネス利用をつかみきれていないようだ。

FDAの内山拓郎副社長は1年目の歩みを振り返り、「機材故障によるトラブルがほとんどなく、おおむね安全運航を保てた。就航率も98%以上に達した」と強調。その一方、搭乗率については「満足しておらず、もう少し上げる必要がある」と話す。

静岡発着の搭乗率アップに向けては、まず浜松市など県西部地区からの利用増がカギになる。県西部の顧客の利便性向上のため、7月から空港―掛川駅に独自の連絡バスを運行させた。また就航先でのPRを通じ、知名度を高めることも急務。県外の利用者を呼び寄せることも必要になる。

現在3機保有している小型ジェット機の拡充計画を控える。4号機を10月までに導入し、名古屋空港路線に活用する。5号機は年内にも導入する見通しで、新たな就航先の検討に入っている。

内山副社長は「航空会社の経営は、ある程度の規模がないと軌道に乗せるのが難しい。5機体制の構築は採算確保に向けた重要なステップになる」と話す。2年目は将来に黒字転換するための地盤固めとする考えだ。

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