「龍馬伝」高杉晋作役の伊勢谷氏、萩の活性化に一肌

2011/1/1付
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高杉晋作が山口県萩市の活性化で一肌脱ぐ――。2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で高杉晋作役を演じた俳優の伊勢谷友介氏が代表を務めるリバース・プロジェクト(東京・渋谷)は、維新の街・萩の活性化で萩市や地域のボランティア団体などと協力することになった。早ければ11年春から活動を開始する。

萩市は、04年から「萩まちじゅう博物館構想」を進め、100軒以上ある武家屋敷などを往事のまま保存するだけでなく、未指定文化財の発掘や文化財のデータベース化、歴史的建造物を利用したコンサートや祭りなど様々な取り組みを進めている。

リバース社が提案したのは、まちじゅう博物館の第2ステージに向けた展開だ。「歴史、食、自然の恵みという観光都市の要素をすべて備えているが、唯一、見つからなかったものが活気」と指摘。まちじゅう博物館に活気を吹き込む様々な取り組みを提案している。

座談会や講演会などを積極的に開催して地元の人も巻き込んだ「もてなしの街」を目指し、Tシャツなどのグッズ販売やカフェ開設など衣食住をトータルで提供していく。3年後をめどに、大型映画や時代劇の撮影なども誘致するという構想だ。

伊勢谷氏は02年に東京芸術大学大学院を卒業後、08年にリバース社を設立した。伊勢谷氏は同社について、「ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)として、今まで無駄にしてきたものから、未来につないでいきたい新技術や伝統工芸などを駆使して、アーティストの手で新事業として展開する」と説明する。すでに大手工務店と組んで、廃材を活用した家具製作などを手がけている。

萩市では市民らの寄付金500万円などをもとに総事業費1400万円で高杉晋作の銅像建立と広場整備を実施した。10年10月31日に行われた除幕式に参加するため、初めて萩市を訪れた伊勢谷氏は、松下村塾や萩の街に感銘を受けたという。

「萩まちじゅう博物館構想」を立ち上げ、進めてきた萩市の野村興児市長は「面白い。一緒に取り組んでいきたい」と期待する。近く様々な活動がスタートする見通しだ。

萩市は1980年の山陽新幹線開業時に年間220万人の観光客を集めたが、近年では150万人程度で推移している。萩に新たな維新を提案する「高杉晋作」の活躍に期待する声が大きくなっている。

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