神奈川県百貨店協会が22日発表した県内百貨店売上高月報によると、1月の横浜市内の売上高は前年同月比1.8%増の285億8100万円だった。3カ月ぶりに前年を上回った。福袋など初売りが軒並み好調だったほか、衣料品や宝飾品の需要が回復しているという。2月に入っても前年を上回るペースの店が多く、百貨店市場の底打ち感が鮮明になってきた。
品目別では衣料品が1.8%増の101億1000万円だった。初売りセールなどでコートや手袋など婦人用冬物衣料の販売が伸びたほか、スーツなど低迷を続けた紳士服の売り上げも回復してきたという。ブランドの衣料品が詰まった福袋の人気も集まった。
食料品が4.1%増のほか、美術・宝飾・貴金属は6.0%増だった。高額時計の販売拡大が目立ったという。
店舗別では高島屋横浜店が3カ月ぶり、京急百貨店が5カ月ぶりに前年を上回った。横浜岡田屋は主力テナントであるレコード店「タワーレコード」の販売落ち込みが影響し、減収となった。
2月については、高島屋やそごうの売上高が前年を上回るペースだという。「2月に入り、スプリングコートの売上高が前年比1.5倍のペースだ」(高島屋横浜店)との声も聞かれる。