2019年6月17日(月)

樹脂成型、不良品少なく 斎藤金型が新型排気装置

2012/3/22付
保存
共有
印刷
その他

樹脂用精密金型の斎藤金型製作所(山形県長井市、斎藤輝彦社長)は金型に装着する排気装置を開発した。従来より排気効率が100倍以上に向上、ガス焼けなどの不良発生率が大幅に減少する。日本国内のほか米、英、ドイツなどで国際特許を取得した。海外輸出では韓国企業3社と成約、現代自動車グループは全面採用も検討しているという。

開発したのは「ECOVENT」(エコベント)。現在は樹脂材料が漏れ出ないよう幅3ミリ程度、深さ0.03ミリ程度の細孔でガス抜きするのが主流だが、樹脂材料の圧力で自動開閉するシャッター機構を設けたうえで深さを3ミリ程度に拡大。樹脂材料の漏出を抑えながら排気効率を100~110倍程度に改善することに成功した。

プラスチックの射出成型工程では樹脂材料から発生する「アウトガス」や残存空気の排気が大きな難問。圧縮されたガスが高温になって成形品の一部が焦げる「ガス焼け」、金型内にガスが残ることで樹脂材料が十分に充填できない「ショートショット」のほか、成形品の精度が落ちる形状不良など不良品の多発が課題となっていた。

日米英独のほか、フランス、イタリア、カナダ、中国、韓国で特許を申請。審査中の中国を除く計8カ国で取得済みという。

ガス焼けなど不良品発生率が劇的に改善すると評価され、国内では既に自動車部品メーカーを中心に5社が採用。1月に開かれたアジア最大級のエレクトロニクス製造・実装技術展「インターネプコン ジャパン」に出展したのを機に国内外で売り込みを強化する。

海外輸出で当面、重視しているのが韓国市場。このほど現代グループの部品メーカー、現代モービスや世原精工(SEWON)、電子機器の宇宙電子の3社と契約を締結。LG電子やサムスングループなどとも商談を進めている。現代グループからは「グループ企業の標準装備リストに登載したい」との意向が伝えられたという。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報