コスモ石油千葉が鎮火 製油所長「早期に再開したい」
コスモ石油千葉製油所(千葉県市原市)の岩名利憲所長は21日、同製油所で記者会見し、11日に液化石油ガス(LPG)のタンク付近で起きた火災が21日午前10時10分に鎮火したと発表した。石油製品の需給が逼迫しているため「週内にも出荷設備の安全を確認し、早期に出荷を再開したい」と述べた。ただ、具体的な再開の時期は未定としている。LPGの生産・出荷再開についてはさらに先になりそうだ。
千葉製油所の原油処理能力は1日あたり22万バレルで、同社の製油所で最大規模。主に東日本に出荷する石油製品を生産しているが、火災の発生後は操業を止めていた。精製設備の再稼働は出荷再開よりも後になる見通しで「足りない製品は西日本の自社の製油所から船で供給を受ける」(総務課)としている。
千葉製油所は東日本大震災の影響で、傷ついた配管からガスが漏れて引火し、LPGタンクに延焼して爆発した。タンク内のガスを燃やし尽くすため鎮火まで10日がかかった。