JR東、総武本線と京葉線の防風柵を増設
東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社は総武本線と京葉線の防風柵を増やす。東京湾沿いの高架橋を走る両路線は車体に風を受けやすく、強い風が吹くと遅延や運休になっていた。JR千葉支社の石川明彦支社長は19日の記者会見で「運休の回数は9割以上減る」と言及。ダイヤ乱れの減少は、沿線の住宅立地にも追い風となりそうだ。
JR総武本線では年内にも工事に着手し、2014年度末までに計1700メートルの防風柵を取り付ける。風が強まる荒川中川(平井―新小岩間)と江戸川(小岩―市川間)を渡る高架橋で、車体にあたる風を弱める。
JR京葉線では来年3月末までの使用を目指し、浜田川を渡る橋(新習志野―海浜幕張間)に、追加で170メートルの防風柵を取り付ける工事を始めた。
防風柵の取り付けによって、速度を落として運転する速度規制の基準を従来の風速20メートルから25メートルに緩和できる。09年1月からの2年間で強風による速度規制時間は、総武本線の平井―新小岩間で4.5時間、小岩―市川間で25時間。石川支社長は「速度規制は総武本線で6割、京葉線で8割ほど減らせる」としている。
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