2019年9月22日(日)

後発薬の日新製薬、工場新設軸に130億円投資

2011/1/20付
保存
共有
印刷
その他

後発医薬品中堅の日新製薬(山形県天童市、大石俊樹社長)は国の医療費抑制政策による市場拡大をにらみ、工場新増設を軸にした大型投資に乗り出す。2013年夏稼働をメドに天童市に新工場を建設するとともに、埼玉の工場の移転拡張も計画。グループの販社でも倉庫や営業拠点を拡充する。総投資額は130億円を超え、同社として過去最大となる。

新工場は市が造成中の荒谷西工業団地に建設する。最大5万6000平方メートル取得する方向で調整中。工場棟の延べ床面積は1万5000平方メートル程度を想定しており、6月にも着工する。13年6~7月の稼働・出荷開始を目指す。土地代を含め投資額は約80億円を見込む。

工場新設を機に生産体制の再編に踏み切る。荒谷工場(仮称)は内用固形剤主体の専用工場と位置付け、本社工場から関連ラインを移転。本社工場は空きスペースを利用して注射剤関連を増強する。特に需要の伸びているポリエチレンボトル注射剤は製造ラインを倍増。14~15年をメドに全社の生産能力を金額ベースで1.5~1.6倍に引き上げる。

08年春に外資系製薬企業から買収した川越工場(埼玉県川越市)も増強する。まず2月から生産品目を広げ、従来の錠剤に加えて顆粒(かりゅう)剤の生産も手掛ける。ただ増設余地が少ないため、将来は同じ川越市内で移転拡張する方針。敷地面積は現在の1.4倍以上の1万平方メートル弱とし、生産能力、従業員数とも2倍以上に拡大。投資額は30億円前後を見込む。

一方、販売部門を担う日新薬品(天童市)は昨年2月に仙台市から移転した本社に隣接する形で大型倉庫を新設する。延べ床面積は約2300平方メートル。このほど着工、5月をメドに稼働する。旧本社の仙台支社も東北一円の営業強化に向け移転拡張を計画。近く仙台市郊外の愛子地区に約3300平方メートルの用地を確保する。

日新製薬の2010年5月期の売上高は97億4800万円だが、今期は115億円前後に伸びる見通し。大手メーカーからの製造受託を含め一部ラインはフル稼働状態で、さらなる業容拡大には大型増産投資が不可欠と判断した。荒谷、本社両工場の整備で年商160億円規模を見込み、従業員数も200人程度増員する考えだ。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。