山梨県内歳暮商戦、地産・低価格で勝負

2010/11/18付
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山梨県内の百貨店で歳暮商戦がスタートした。「ご当地B級グルメ」の甲府鳥もつ煮のヒットを追い風に県産食材を前面に打ち出したのが特徴。鳥もつ煮のほか、ワイン、地鶏など地域の特産品販売に例年以上に力を入れる。スーパーは低価格品の品ぞろえで集客増を目指す。ただ、法人需要が低迷するなか、前年並みの売り上げ維持を目標とする店舗が多い。

山交百貨店(甲府市)は17日、歳暮売り場を開いた。今年の一押しは山梨の名産品を取りそろえた「ヤマナシ良品」。ご当地グルメを網羅した初の試みで、ご当地カレーと塩サイダーの詰め合わせ(3500円)や、ワインとスライスした甲州地どりのセット(5300円)など詰め合わせギフト9商品を売り場の目立つ場所に配置した。

同社では今年から食料品売り場に「ヤマナシ良品」コーナーを設け、鳥もつ煮や富士吉田市の名物「吉田のうどん」などを販売してきた。「カレーパンをはじめ地元の人も知らない特産品を扱って好調」(営業企画部)なため、歳暮商戦でも同様のギフトを始めた。

22日から歳暮売り場を設ける岡島(甲府市)もご当地グルメを「甲州伝統の味」と銘打ってカタログの冒頭で紹介する。全8商品のうち特に期待するのが鳥もつ煮5袋を詰め合わせた商品(3150円)。また、ギフトで扱う1000商品のうち、独自に企画・開発した商品を150と前年に比べ30増やした。地域密着、地産地消の商品を強化するためだ。

両社とも商品開発の強化や、早期受注での割り引き、全国送料無料などを打ち出すが、個人消費と法人需要の低迷で、目標は前年並みの売り上げ確保と控えめ。昨年より8日遅い売り場開きとなる岡島は「県内の製造業が輸出を中心に収益を拡大している。外商を強化して目標を達成したい」(営業推進部)と話す。

県内スーパーも前年並みの売上高確保に知恵を絞る。18日から全店で展開するオギノ(甲府市)は調味料やノリ、うどんなど実用品の詰め合わせを最大5割引きとし、店頭で前面に押し出す。冬場が需要期のインスタントコーヒーも瓶詰を3割引きで売り込む。消費者の低価格志向が根強いため、品ぞろえを売れ筋に絞り薄利多売でしのぐ。

26日から歳暮商戦に加わる高級スーパーのアマノパークス(甲斐市)はハムやウインナー、ベーコンなどを国産中心の品ぞろえで売り出す。県産の「甲州信玄豚」など7~8割を国産とする。

歳暮品の1品当たり平均単価が3000円台に下がると見込むなか、高級スーパーの面目を保つため品質へのこだわりを示す苦肉の策。利幅は縮まるが、天野晴夫社長は「1番おいしいものを食べる年末年始に、食品スーパーとして1年の感謝を示すため、やるしかない」と意気込む。

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