2018年10月21日(日)

愛媛の新種ミカン「紅まどんな」 食感はまるでゼリー
「かんきつ王国」が売り込み

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2011/12/23付
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こたつでミカンが恋しい季節。かんきつ類の生産日本一の愛媛県では、正月を前に温州ミカンの出荷がピークを迎えている。そんな中、今年のかんきつ市場で旋風を巻き起こしている新種のミカンが「紅(べに)まどんな」。これまでのかんきつにはない不思議な食感が、従来のミカンに飽きた消費者の舌に新鮮に感じられ、人気を集めている。

「昨年までは果実売り場で数あるミカンのひとつとして品ぞろえに加えた程度でしたが、今年は指名買いも増え、すっかり主役のひとつになっています」。横浜高島屋(横浜市)の担当者は、果実売り場での紅まどんな人気に驚きを隠さない。

きっかけは、11月26日に紅まどんなの主産地、松山市が同店で実施したキャンペーンだった。野志克仁市長がトップセールスでPR、来店客約1000人に試食してもらったところ、「ゼリーのような食感ね」「こんなミカン食べたことない」と好評だった。試食した客がリピーターとなり、歳暮用や自家用に購入するようになったという。

日本橋三越本店(東京・中央)でも「紅まどんなの販売は昨年の5割増。味の良さが評判になり、この時期のかんきつではもっともよく売れている」。1玉500円前後と値が張るが、歳暮用にも12個入りで5000~6000円のギフト商品がよく出る。

テレビの情報番組で「ミカンの新顔」として今年、たびたび取り上げられたこともあって、愛媛県の産地にも直接、多くの注文が舞い込み、「12月初めは県外からの注文の電話が途切れなかった」(JAえひめ中央)ほどだ。生産量が少ないため品薄状態が続き、産地でも幻のかんきつになりつつある。

紅まどんなは2005年に愛媛県立果樹試験場(松山市、現・県果樹研究センター)が、「南香」と「天草」というかんきつを掛け合わせて生み出した「愛媛果試第28号」という新品種の愛称。栽培は県内だけだ。ご当地ブランド化を目指し、松山を舞台にした小説「坊っちゃん」のヒロインの名をつけた。

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