2019年2月20日(水)

静岡の地震、企業の設備破損や生産停止

2011/3/17付
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静岡県富士宮市で震度6強を観測した地震は、県東部で活動する企業に大きな被害をもたらした。建物・設備が破損したり、生産を停止して機器の点検に追われたりする工場が相次いだ。計画停電や納入先・部品供給元の生産停止に伴って操業を縮小していたところに地震の被害が追い打ちをかけている。

自動車用変速機を製造するジヤトコ(富士市)は県内4工場のうち、3工場で大きな被害が発生した。富士宮工場では天井や壁が一部崩落し、「安全上、建物への立ち入りが困難な状況」(広報部)。電力も遮断された。富士工場や蒲原工場でも天窓破損、冷風ダクトやパネルヒーター、蛍光灯落下といった被害が出た。各工場で1人ずつ、計3人が負傷した。

地震が襲った15日午後10時半時点では、生産設備の稼働状況を確認するための試験操業中だったが、地震の発生で直ちに中止。16日は納入先の自動車メーカーの生産停止などで元々、生産しない予定だった。しかし、地震による被害が追い打ちをかけ、「生産再開のメドは立っていない」(同)という。

ジヤトコ富士宮工場がある山宮地区の工業団地では、他の入居企業にも被害が目立った。鉄リサイクル業のエコネコルの本社工場では、操業中に地震が起き、停電で生産を止めた。16日からスクラップ業務などは再開できたが、生産設備の制御板に不具合が発生し、再生固形燃料(RPF)の生産は終日停止。窓ガラスの破損や壁のヒビも含め、被害額は500万円程度という。

同社の社員は「計画停電と地震で、1日で2回の停電に遭遇した。生産への影響は大きい」とため息をつく。復旧は週末の見込み。

生理用ナプキンや大人用紙おむつを生産するエリエールペーパーテック(栃木県)の富士宮市の工場と富士市の工場も地震で生産を停止した。いずれの工場でも生産ラインに3~7センチのずれが生じたため、16日は設備の点検と復旧作業に追われた。「全ラインが回復するには週内いっぱいかかる見込み」(総務担当)という。

静岡ガスでは富士宮市で5件、富士市で2件、合計7件のガス漏れが発生した。富士市の富士松野団地(233戸)と富士宮市の雇用促進住宅粟倉宿舎(40戸)では、地震で安全装置が自動的に作動し、ガスの供給が一時停止した。いずれも16日朝までに復旧した。

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