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山形の寝具メーカー、正絹羽毛ふとんが機能性繊維

寝具製造販売の正絹羽毛ふとん(山形県米沢市、村石力弥社長)はレーヨンに天然ゼオライト(沸石)を練り込んだ機能性繊維を開発した。保温や消臭、調湿効果をうたい、自社ブランドで女性向け肌着など最終製品を販売するほか、肌に優しい新素材として衣料メーカー、介護用品関連企業などに売り込む。寝具、カーテンに次ぐ第3の事業の柱に育てる考えだ。

「シルクストーン」と名付け、商標登録した。中小企業の異分野連携や新商品開発などを支援する中小企業新事業活動促進法に基づき、このほど経営革新計画の承認を受けた。鉱物採掘業のジークライト(同、加原友夫社長)との共同開発で、原料となるゼオライトも地元米沢で採掘する高純度の「板谷ゼオライト」を同社が供給する。開発には山形大学工学部の川井貴裕助教も協力した。

板谷ゼオライトをセ氏500度という高温で焼成し、直径5マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度のパウダー状に粉砕。木材パルプを溶かした原料液に混ぜ込んだ上で紡糸することでセルロース繊維とゼオライトの粉末が融合した新素材となる。後工程で繊維に付着させるのではなく、天然ゼオライトを繊維自体に練り込むのは業界でも初めてで、洗濯を繰り返しても効果が持続するという。

ナノ(ナノは10億分の1)メートル単位という微細な多孔質構造のゼオライトはイオン交換作用や吸着力を有し、触媒や土壌・水質改質剤など幅広い分野で利用されている。シルクストーンも通常の繊維に比べ保温効果や消臭効果の高いことが確認できたとしている。

既に女性向けタンクトップやスパッツ、靴下などを商品化、試験的に一部販売を始めた。11月に東京ビッグサイト(東京・江東)で開かれる「中小企業総合展2010 in Tokyo」にも出展。衣料品や寝具、生活雑貨、介護用品などの健康素材として関連メーカーに売り込む。

正絹羽毛ふとんは1984年の設立。現在は羽毛布団など寝具部門に加え、カーテンの製造販売も手掛け、山形、宮城、福島各県などに販売拠点を展開している。安価な海外輸入品との競合などに勝ち抜くためにも付加価値の高い独自素材の開発に乗り出した。今後はコストダウンや消臭機能の強化に向けた研究とともに、「シルクストーン」に続く新ブランドでの展開も模索する。

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