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チェコ元体操五輪選手、苦悩の時代も貫いた信念
チャスラフスカさんにインタビュー

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2013/8/21 7:00
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東京五輪当時、チャスラフスカさんは22歳。現在の女子体操は10代の若手が台頭し、技術レベルは格段に高くなった。大会の運営手法も様変わりした。

インタビューに笑顔で答えるチャスラフスカさん

インタビューに笑顔で答えるチャスラフスカさん

魅力低下、観客との距離懸念

――最近の五輪は商業主義化や選手のプロ化が進みすぎているとの批判も出ています。

「確かにそう思います。お金が競技の刺激になっている現実を否定はしませんが、本来それだけがスポーツではありません。昔は観客を感動させようと選手自身が知恵を出し、創意工夫しました。そこに選手も手応えを感じた」

「でも、最近は事情が変わってしまいました。技術は私のころより飛躍的に進歩しましたが、年齢が下がり演技の魅力がなくなってきました。コーチの言いなりです。まるでサーカスのようだと批判する人もいます。このままでは観客との距離が離れ、感動や共感を得られなくなる心配があります。その点、技術だけでなく女性らしい表現ができる日本の田中理恵選手には期待しています」

開催地決定に政治的な要因も

――日本は20年五輪の東京誘致を目指しています。実現すれば2回目の開催です。

「マドリード、イスタンブールも強力なライバルだし、決定には政治的な要因が絡みます。ただ、私個人もチェコ五輪委員会も東京開催を応援しています。日本は東京、札幌、長野と3回の大会を成功させた実績があるから、次の大会もうまくいくと確信しています」

「五輪開催は、東日本大震災から復興する日本の姿を世界に示す絶好の機会になります。人は誰でも困難に遭遇するものですが、重要なのはそこからどう立ち直り、どう前に進むかです」

大の親日家だけに、東京開催にエールを送った。一方、困難に立ち向かうことを強調した最後の言葉は日本のファンへのメッセージであると同時に、チャスラフスカさんの人生そのものでもある。

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