2019年6月26日(水)

景観に頼らず歴史を語る仕掛けを 山梨県が観光懇話会

2010/7/15付
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山梨県は14日、県内観光の振興を話し合う「山梨県観光懇話会」を開いた。富士山を訪れる中国人客が増えるなどの追い風が吹く中、有識者からは「景観に頼らず、地域の歴史を観光客に語り、理解してもらわないとリピーターを確保できない」など、受け入れ側に一層の工夫を求める意見が相次いだ。

懇話会は2007年度に始まり、同日は10年度の初会合。八ケ岳南ろくの夏を彩る「清里フィールドバレエ」実行委員長で、観光施設「萌木の村」(北杜市)社長の舩木上次氏ら計11人が出席。

中国・上海出身の作家、莫邦富氏は富士山観光について「中国の若者がもっと訪れるような仕掛けが必要」と指摘。富士山の山岳信仰の歴史を中国語で発信するほか、富士吉田市などに残る「徐福伝説」をアピールし、歴史へのロマンをかきたてるようにしてほしいと要望した。徐福は秦の始皇帝時代に不老不死の薬を求めて東方に向かったとされる人物で日本各地に石碑や史跡がある。

ワイン製造の勝沼醸造(甲州市)社長の有賀雄二氏は「顧客それぞれの価値基準に合ったプレゼンテーションが必要」と発言。「10年前にワイナリーを訪れる観光客はいなかったが、今では全国からワイン愛好家が山梨に集まっている」として、きめ細かくなる旅行形態に対応し、知的好奇心を満足させる人材育成が重要とした。

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