宮城県5市町でロケの映画、7月30日から上映再開
石巻市など宮城県内の5市町が主なロケ地になった映画「エクレール・お菓子放浪記」の県内上映の再開が決まった。地元の自治体などが製作に全面協力した宮城県発の映画で、震災前の石巻などの美しい風景が撮影されている。被災地復興のための基金設立も決まり、関係者は「映画を通して支援の輪を広げたい」と意気込む。
14日にロケ地の市長らで構成する「製作と上映を支える宮城県民の会」の役員会を開いた。7月30日の仙台市内を第1弾に、震災で中断した県内上映を再開することを確認した。2012年3月末までに県内18市町村で7万人の観客動員が目標。
津波被害が大きい沿岸部支援などのために、試写会で集まった義援金を運用する「エクレール基金」も設立する。映画はいしだあゆみさんらが出演。作家、西村滋さんの自伝的小説を原作に、戦中から戦後の混乱期を懸命に生きる孤児の姿を描いている。シネマとうほく(仙台市、鳥居明夫社長)が製作を手掛け、すでに全国42都道府県で上映が予定されている。