羽ばたき中に重心移動、小型飛行ロボ速度調整 千葉大

2011/2/15付
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千葉大学は鳥のように羽ばたいて飛ぶ新型の小型ロボットを開発した。体の傾きを変えることで飛行速度の調整が可能になった。建物内でも飛ばせるため、災害時の調査用などとして2年後の実用化を目指す。

千葉大学大学院工学研究科の劉浩教授が開発した。大きさは縦10センチ、幅が10センチで、ポリエチレン製の薄い6枚の羽をつけている。モーターで羽を1秒間で最大30回羽ばたかせて飛ぶ。飛行時間は最大で6分程度。骨組みに軽くて強度の高いカーボンを利用するなどして、総重量は2.7グラムに抑えている。

作製した新型ロボットは遠隔操作で飛行中に電池の位置をずらし、重心を変えることで飛行速度を調整することに成功した。重心をずらし機体の角度を変えて速度を時速7キロ~1キロまで変更できる。

鳥や虫が飛ぶ速さを調整する際に体の角度を変えていることに注目した。たとえばハチドリは飛ぶ時は体を前に傾けるが、空中に停止するホバリング時には体をほぼ垂直にしているという。

劉教授は鳥が空を飛ぶ際の動きや空気の流れをスーパーコンピューターで解析。適切な体の角度や羽ばたきの回数を発見した。

劉教授によると、ヘリコプターや飛行機を今回のロボットとほぼ同じ大きさに小型化すると制御が難しいという。今回開発したロボットは災害現場で小型カメラを搭載し、室内の状況を確認する用途などに向いているという。

現在は体の角度を60度に上げると時速1キロ程度まで速度を落とせる。時速7キロで飛ぶときには30度程度の角度が適切だという。今後さらに速度を時速0.5キロまで落とし、ホバリングに近い状態でも飛べるようさらに改良する。

数年後に1台10万円以下で自治体などへの販売を目指す。

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