2019年1月17日(木)

埼玉の小山本家酒造、吟醸酒15%増産 高級志向に的

2011/12/15付
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「金紋世界鷹」などのブランドで日本酒を製造する小山本家酒造(さいたま市、小山竜司社長)は高級酒の製造を強化する。京都府内の工場など国内4つの拠点で造っている吟醸酒を今冬の仕込み分から15%増やす。大衆酒についても子会社の賜杯桜酒造(茨城県取手市)の本社への統合で販売効率を高める。高級酒の製造を増やし、大衆酒の販売コストを抑えることで収益向上をねらう。

吟醸酒は純米酒などの中で、精米歩合60%以下という高度に精白したコメを使用し、低温でじっくりと発酵させるなどしたもの。原料米が多く必要な上、作業に手間がかかることなどもあり高級酒とされ、フルーティーな味わいで近年人気が高い。

小山本家酒造では吟醸酒を年間約1400キロリットル出荷している。製造は京都伏見工場(京都市)のほか、北鹿(秋田県大館市)、越後桜酒造(新潟県阿賀野市)など子会社3社で主に製造している。

このうち越後桜酒造では約2年前に約10億円を投じ、工場の吟醸酒製造ラインの増強などを実施している。

京都伏見工場と子会社3社で増産に踏み切り、吟醸酒の生産量を今冬の醸造分から前年比15%引き上げるという。

また大衆酒についても販売体制の刷新に取り組んでいる。「賜杯桜」などを製造・販売していた賜杯桜酒造を小山本家酒造に統合。販売ルートの一本化により、コストの削減を進める。

国税庁によると、日本酒の出荷量は2009年度に61万6000キロリットルと、10年前から4割以上減少している。ただ高級酒の需要は比較的安定していることから、吟醸酒の製造強化などに着目した。

手作業が主流だった水切りや麹(こうじ)造りなどを機械化することで吟醸酒の生産コストを引き下げる取り組みも行っており、高付加価値品の拡充で収益の確保を目指す。

小山本家酒造の2010年の日本酒出荷量は約2万4000キロリットルで全国7位。グループの酒類卸、セカイタカ酒販も含めると、2011年9月期の売上高は245億円。

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