2019年8月24日(土)

白瀧酒造、全量を純米酒に切り替え ブランド向上し海外も拡販

2011/1/14付
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新潟県の中堅日本酒メーカー、白瀧酒造(湯沢町、高橋晋太郎社長)は2月から、出荷する日本酒の全量を純米酒に切り替える。これまで段階的に純米酒の生産比率を高めてきた。日本酒の国内消費量が伸び悩む中、純米酒に特化することで品質管理を強化、安定した商品を消費者に提供するとともに、より分かりやすいブランドイメージを構築する。

白瀧酒造の年間出荷量は7500石(1石は1.8リットル瓶換算で約100本)程度。同社によれば、この規模で全量を純米酒に切り替えるのは全国的にも珍しいという。

同社は売り上げの7~8割を占める主力ブランド「上善如水」の商品群については、2009年3月までに純米酒に切り替えている。ただ、晩酌向けを中心に地元の新潟、群馬両県で販売する「白瀧」は本醸造だった。2月に商品ラインアップを見直し、すべて純米酒にする。

純米酒は原料にコメと米こうじと水だけを使うため、品質管理を徹底させやすいという。また、今夏から原料米の原産地表示が義務化されるのを踏まえて、「本当の意味でのオール国産は純米酒が一番分かりやすいのではないか」(高橋社長)と判断した。生産量の拡大よりも品質を重視した蔵元という企業イメージや、商品のブランド力の向上につなげる。

また、同社の売り上げの7~8%を占め、アジア向けを中心に毎年約20%増えている海外輸出の拡大にもつなげる。海外では純米酒の税率よりアルコール添加酒の税率が高いケースもあり、純米酒は価格競争力の面で有利と見ている。「純米酒は海外輸出の1つのスタンダードになっていくのではないか」(高橋社長)としている。

ただし、純米酒に統一することでコメの使用量は約3割増えるため、製造原価は上がる。新商品「白瀧 純米」の価格は1.8リットル入りで本醸造の従来品より150円高い1950円(720ミリリットル入りは950円)に設定した。10年6月期の同社の売上高は13億円。

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