/

医療機器向け転倒防止装置 ケージーエス、地震対策製品に参入

点字表示装置などを手掛けるケージーエス(KGS、埼玉県小川町、榑松武男社長)は2012年1月から、地震対策製品の製造販売に参入する。点字表示装置で培った電子回路設計技術などを活用し、震度感知センサーや医療機器などの転倒防止装置を開発した。東日本大震災を契機とした企業や病院などの防災意識の高まりを受け、新規事業として育成していく。

開発したセンサーは設定震度以上の地震を感知すると信号を発信する。震度は3以上で小刻みに設定でき、エレベーターや鉄道車両などに組み込めば、自動停止などが可能になる。価格は3万円前後を想定。震度3未満を感知しないなど仕組みを簡略にすることで、10万円程度という従来品に比べ小型、低価格を実現した。

「地震感知ストッパー」にはこのセンサーを搭載。キャスターなどが付いた麻酔器といった医療機器などの底面に箱状の本体を後付けする。センサーが地震を感知すると、本体の扉が開いて収納しているストッパーが床面に落ちて張り付く。床と医療機器などがひも状のもので結ばれる形になり、横滑りや回転、転倒を防ぐ。

本体は幅と奥行きが約17センチメートル。高さは約5センチで、機器の底面が床から14センチ以上離れていれば取り付けることができる。同社の試験では震度6強の耐震性能があったという。価格はストッパー2つとセンサーなどのセットで10万円程度の見込み。「すでに複数の医療機器メーカーが関心を持っている」としている。

頻繁に移動させない機器など向けには初めから床面とストッパーで結んだ「ストッパープレート」も用意。工場の製造設備やオフィスの複写機など幅広い用途を見込む。

KGSは視覚障害者向け点字表示装置の基幹部品「点字セル」で約7割の世界シェアを持つ。電磁力で動く駆動部品「ソレノイド」を国内で初めて量産するなど技術力に定評がある。地震対策製品はこの技術力と同時に、日ごろ付き合いのある病院や医療機器メーカーなどの要望を反映させて開発した。

同社の2011年6月期の売上高は12億4500万円。3~5年後をメドに地震関連製品の売り上げを年2億円程度にしたい考えだ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン