2018年7月23日(月)

ヒルトン、神奈川・小田原のホテルを9億円で買収

2011/11/11付
保存
共有
印刷
その他

 国際ホテルチェーンの米ヒルトン・ワールドワイドは10日、同社が運営する「ヒルトン小田原リゾート&スパ」(神奈川県小田原市)の施設を小田原市から買い取ると発表した。買収額は9億円程度になる見通し。賃貸だった同ホテルを自社所有にするのに伴い、今後5年間で21億円を投じて会議室やシングル客室などを拡充。これまで手薄だった外国人の集客を図る。

 ヒルトンは土地23万平方メートルと一部の職員宿舎を除く建物(延べ床面積5万1709平方メートル、172室)を買収する。12月末までに売買契約を締結し、ヒルトンは同施設を5年は転売できない。

 所有権の移転に伴い、5年で21億円の設備投資を実施する。省エネ機能がある空調設備などを整備。会議室や宴会場を拡充するほか、シングルやダブルの客室も増やす。

 同ホテルの改修工事は、市が賃料の一部を使って実施していた。ヒルトンは自社所有に切り替えることで、設備投資などの自由度が増す。ヒルトンの日本・韓国・ミクロネシア地区運営最高責任者のオデット・リフシッツ氏は「国際展開するヒルトングループらしいホテルに改装し、外国人観光客などを開拓する」と買収の狙いを説明する。

 同ホテルの来客数は年25万人程度。東日本大震災の影響で来客数が急減。資金繰りが悪化したため、市は4~6月に賃料を免除した。一方、市議会は市に同施設の早期売却を求めていた。足元でヒルトン小田原の経営状況が改善したため、売却に踏み切った。市は施設売却で年4億3000万円の賃料収入は無くなるが、年2億円弱の固定資産税が見込めるという。

 同ホテルは旧雇用・能力開発機構が455億円かけて建設した「スパウザ小田原」が前身。03年に市が8億5000万円で購入し、04年からヒルトンが運営している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報