2019年1月23日(水)

浦和パルコにユザワヤ移転 現店舗周辺に危機感

2010/6/11付
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手芸用品販売のユザワヤ商事(東京・大田)は10日、JR浦和駅西口側にある「ユザワヤ浦和店」(さいたま市)を10月8日に同東口駅前の浦和パルコ内に移転すると発表した。店舗面積は約半分に縮小するが、店舗運営の効率を高めて収益性の向上につなげる。現店舗は旧中山道沿いの商店街の核店舗だっただけに、駅西口の地元周辺は町の地盤沈下に危機感を募らせている。

ユザワヤ浦和店は1989年に開業。当時はビルの一部にとどまっていた店舗を徐々に拡大し、現在は地下1階~地上4階が手芸用品販売店、4階の一部と5階に手芸学校「ユザワヤ芸術学院」が入る。店舗面積は芸術学院を含め約4700平方メートル。画材や文具、服飾材料、和洋裁用具など30万~40万品目を扱う。

現店舗は今月11日から30日まで第1弾の閉店セールを実施。8月31日で一時閉店し、10月8日に浦和パルコに移転・開業する。顧客の中心が若いパルコへの出店で「新たな20歳代の客層も取り込める」と期待する。

売り場面積は約2100平方メートルと従来の約半分になるため、現在の店舗で扱っている一部玩具、下着などの取り扱いはやめる。品目数は減る見通しだが、陳列方法などを工夫して最小限にとどめる考え。販売店が浦和パルコの何階に入るかは未公表だが、芸術学院は4階に入る予定だ。

浦和パルコが生活密着型のファッションビルへと改装を進める一方、現在のユザワヤがある地元は危機感を募らせる。ユザワヤ浦和店が入居する商業ビルは1970年代後半に地域で唯一、専門店で構成する商業施設として開業したが、浦和駅の西口駅前に伊勢丹や専門店ビルのコルソが開業してテナントが相次ぎ退店。「地域の商業的な地盤沈下を招いた」(地元商店街)経緯がある。

ユザワヤが約21年間、営業を続けてきただけにユザワヤに対し、地元商店街は「地域の核店舗が抜けるのは大問題」と危機感を募らせる。「できるだけ空き店舗期間を短くしてほしい」との声もあがるが、移転後のテナントについて、オーナーで貸しビル業の銀二土地(東京・中央)は「まだ決まっていない」としている。

さいたま市商工振興課は、「移転後の店舗利用について注視するとともに、浦和駅周辺全体で産業振興が図れたらよいと考えている」と話す。

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