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復興助けるがれきの広域処理(震災取材ブログ)

@岩手

「公表されている放射線量の数値なら、岩手は東京などと比べても低いんですけどね……」。岩手県のがれき処理担当者が、ため息をつく。

東日本大震災で発生したがれき(災害廃棄物)は、環境省の推計で、宮城県が一般廃棄物量の19年分、岩手県は11年分と膨大な量になる。仮置き場の中には、既に5メートルを超える高さにまでがれきが積み上げられたところもある。

「県内だけではすべてを処理できない」と、被災自治体は県外など広域で処理を分担してもらえるよう理解を求めているが、東北以外で受け入れが始まったのは東京都だけ。その都にも、10月末までに2000件を超える抗議が住民らから寄せられたという。

広域処理が進んでいない理由の一つに、目に見えない放射性物質による汚染への不安がある。被災地としては、早期復興にがれきの迅速な処理を期待する声は強く、広域での処理が欠かせない。そのためにも、受け入れ先の住民らの不安をいかに払拭するかがカギを握る。

都は、がれきの搬出から処理の各段階で、きめ細かく放射性物質を検査し、その結果をホームページで公表している。こうした情報を公表する姿勢は、不安解消に役立つだろう。広域処理を進めるには、被災地や受け入れ先の自治体、そして国が、住民の不安を一つ一つ取り除いていくしかない。(水庫弘貴)

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