静岡市長に田辺氏 与野党相乗り支援、「減税」の勢いかわす

2011/4/11付
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静岡市長選挙は10日投開票され、自民党が推薦する田辺信宏氏(49)が諸派の海野徹氏(61)を接戦で振り切り、初当選した。連合静岡の推薦も得て事実上与野党相乗りの支援を受けた田辺氏が、地域政党「減税日本」の公認を受けた海野氏の勢いをかわした。

投票率は52.58%。小嶋善吉現市長と海野氏が戦った前回選挙と比べ、1.82ポイント高かった。田辺氏は当選後、支持者らを前に「市民が(減税による)無用な混乱を望まず、静岡を一つにしようという私の考えに賛同してくれた。粉骨砕身働いていきたい」と語った。

田辺氏は今回立候補した3人の新人の中で最も早い昨年5月に出馬を表明。民主党国会議員の支援も受けて、市内全域で組織票を固めた。今回、無投票で再選を果たした浜松市の鈴木康友市長も応援に駆けつけ、地元経済界の支持も集めた。

一方の海野氏は、名古屋市の河村たかし市長が率いる地域政党「減税日本」の公認を得て、市民税減税や議員定数の削減、市職員の給与引き下げなど大胆な行財政改革を進めるとアピールした。

前回に続く立候補で、元参院議員の経歴や知事選にも出馬した知名度の高さを武器に、愛知県や名古屋市との「東海道連合」の結成を訴えた。

ただ、東日本大震災の発生で、選挙の争点が防災対策にシフト。東北沿岸部の復興に巨額の費用が見込まれる中で、減税を前面に掲げた地域政党の勢いがそがれた。敗れた海野氏は10日夜、政界から引退する意向を示した。

今後、田辺氏は今回の震災を踏まえた防災対策の見直しに加え、財政再建に向けた行財政改革の推進、地域経済の活性化などで手腕が問われる。

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