2018年9月19日(水)

橋の塗装レーザー除去 トヨコー、下地を傷めず産廃も大幅減

2012/2/8付
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 塗装工事業のトヨコー(富士市、豊沢弘康社長)は橋などの塗装塗り替え工事向けに、レーザー光を使って塗装を除去する装置を開発した。砂や鉄粉を使う従来装置に比べ、下地の鉄骨などを傷めず、産業廃棄物の発生が少ない。4月から自社の施工工事に使うほか、装置を建設業者などにも貸し出す。主力の屋根補修・塗装に続く収益の柱に育てる。

 新装置「クーレーザー」はレーザー装置製造のティー・エイチ・エム(横浜市)、レーザーヘッド製造のプラモ(浜松市)と共同開発した。3日に関東経済産業局から中小企業新事業活動促進法に基づく「新連携計画(異分野連携新事業分野開拓計画)」の認定を受けた。

 橋などの塗装塗り替え工事は腐食を防ぎ寿命を延ばすために実施する。現在は砂などを表面に当てて既存の塗装を削り取る「ブラスト処理」と呼ばれる工法が主流だが、粉じんが飛び散るほか、下地を傷めることが課題になっていた。塗装に含まれる材料から鉛、ポリ塩化ビフェニール(PCB)などの産業廃棄物も発生する。

 新装置を使った工法は高温・高圧のレーザー光が塗装を瞬間的に蒸発させることで除去し、微粒子を吸引するため、粉じんの飛散を抑制できる。下地を傷めず、廃棄物の発生量はブラスト処理に比べ数十分の1に抑えられるという。

 建設業者への貸し出しは除去装置と発電機、コンプレッサー(圧縮機)をセットにする。装置を積んだトラックから伸ばしたホースで、橋などの表面にレーザー光を当てる。レンタル料は1日10万円前後を想定している。

 全国には長さ15メートル以上の橋が約15万本あるが、2030年ごろにはその半数が築50年以上となる。補修工事による長寿化ニーズが高まることを見越し、レーザーによる塗装除去事業に乗り出すことを決めた。線路、大型タンク、船舶などの腐食防止工事向けにも売り込んでいく。

 トヨコーの2011年2月期の売上高は約3億円。新事業への参入で13年2月期に10億円への引き上げを目指す。

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