和食レストランなすび、中国に新たに2店 静岡県産食材提供

2011/3/4付
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静岡市と中国・浙江省で和食レストランを運営する、なすび(静岡市、藤田圭亮社長)は中国事業を拡大する。上海市に初の店舗を今月開業し、年内には浙江省の寧波市にも新店を開く。中国では4店舗体制となる。旺盛な消費意欲を持つ富裕層がターゲットで、静岡の食材や地酒を取り扱い、県の知名度向上にもつなげる。

上海市の店舗は「日本料理 上海なすび」。中国で飲食店を開くときの慣習に従い、1月末から試験的に営業している。本格開業は今月18日。

虹橋開発区に近く、ビジネス目的での利用が多いホテル「福泰国際商務酒店」の1階に入居した。約650平方メートルの店内に180席を設け、テーブル間の仕切りを外すと約60人の会合にも対応できるという。宴会や接待などでの利用を見込んでおり、客単価は400元(約5000円)程度と「現地の所得水準でみればかなり高め」(藤田社長)に設定した。

サクラエビやシラスなど静岡県の食材を積極的に使ったメニューをそろえた。すき焼きに添える生卵をクリーム状に泡立てるなど、一部は中国人好みの味付けにしている。県内酒造会社の日本酒も扱い、販売にも応じる。上海店では初年度月間110万元の売り上げを目指す。

年内には浙江省の寧波市内でも和食の新店を出す。海外店では初めてオフィスビルに入居する計画。今後も「初期費用を抑えられれば新規出店の意欲はある」(藤田社長)という。

なすびは2006年、浙江省杭州市に子会社「杭州納思比餐飲」を設立。07年に「日本料理 杭州なすび」、09年におでんの「十千花前」を市内のホテルに開いた。県と浙江省は友好都市提携をしており「浙江省が県内企業の誘致に熱心だった」(藤田社長)ためという。

上海は浙江省から近く、静岡空港から直行便も出ている。中国富裕層の間で静岡県に対する理解が深まれば、仕事や観光で訪問する動機づけにもなると考えている。

なすびは1981年設立。国内では静岡市で11店を営業している。海外事業を含めた売上高は10年7月期で約14億円。

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