新幹線はやぶさ発進、国内最速の時速300キロ
東京―新青森、最短3時間10分に

(2/2ページ)
2011/3/5付
保存
共有
印刷
その他

さらに音が小さいパンタグラフを開発したり、機械音を減らすため下部の台車を含めて車体を覆ったりしている。揺れを検知して車体を微調整し、乗客が感じる左右の振動を抑える装置「フルアクティブサスペンション」を全車両に付けたことも、快適な乗り心地につながっている。

車いすでも使える大型トイレ、女性専用化粧室など車内設備も改善した。

東北新幹線「はやぶさ」の一番列車のグランクラスで出発を待つ乗客(5日、JR新青森駅)=共同

東北新幹線「はやぶさ」の一番列車のグランクラスで出発を待つ乗客(5日、JR新青森駅)=共同

15メートルにもなるロングノーズ形状のため、先頭車両は客室部が狭い。JR東日本はこれを逆手にとり、最も新青森寄りにある10号車を18席限定の超高級車両「グランクラス」とした。革製座席は1列に3つしかない。横も前もゆったりしており、後ろには45度傾けられる。専属アテンダントから新聞・雑誌、東北産食材を使った弁当や飲み物などが提供され、至れり尽くせりだ。

終点まで乗るとグリーン車より5000円程度高い2万6360円(通常期)かかるが、JR東日本は「新幹線版のファーストクラス」として、企業幹部や富裕層の出張・観光利用を開拓したい考えだ。

関連商戦も活気づいている。JTBは3月6日~6月30日、往路は「はやぶさ」に乗れる1泊2日の青森行きツアーを実施する。青森県内を中心にリンゴジュース、菓子、玩具など記念商品も相次ぎ発売されている。

「はやぶさ」は当初、仙台発着便を含めて1日3往復のみ。しばらくは東北旅行をしても乗る機会が限られそうだが、車体は川崎重工業と日立製作所で製造が進んでおり、徐々に運行本数が増えてゆく見通しだ。

(青森支局長 伊藤政光)

  • 前へ
  • 1
  • 2
保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]