2019年1月24日(木)

三陸鉄道、全線運行再開へ 観光客増加に期待

2014/4/5付
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東日本大震災で寸断された岩手県の第三セクター、三陸鉄道が5日から6日にかけて全線で運行再開する。5日朝に南リアス線の釜石―吉浜の約15キロが復旧した。6日には北リアス線の田野畑―小本(約10キロ)が再開通する。NHKドラマ「あまちゃん」に取り上げられ、全国の注目を集めた「三鉄」の復活で、地元では復興の加速に期待が高まっている。

全線で運行を再開し、釜石駅に到着した三陸鉄道南リアス線(5日午前、岩手県釜石市)

全線で運行を再開し、釜石駅に到着した三陸鉄道南リアス線(5日午前、岩手県釜石市)

5日午前6時10分、南リアス線釜石駅を始発列車が出発し、震災から3年ぶりに同線の不通区間がなくなった。午前11時から盛駅で開かれた記念式典で、望月正彦社長は「地元の皆さんや全国の方々からの支援に感謝する。今後も地域の足として、また全国からも多くのお客様をお迎えしていく」と述べた。

三鉄は震災で全107キロ中317カ所が被災した。電気が使えるディーゼル車両を災害本部に転用。望月社長が自ら線路の状態を見て歩き、5日後には久慈―陸中野田を無料で運行再開した。

その後「3年で復旧」を目標に再開区間を拡大。「早期に着工することで資材高騰の影響を免れた。がれき撤去は地元の市町村がやってくれた」(望月社長)ため、復旧費は92億円弱と当初計画より15%安く済んだ。

ただ全線開通後も前途は厳しい。利用客は開業初年度の268万人から年々減少、2013年度は50万人にとどまった。沿線の復興は遅れ、周辺に家がない駅も目立つ。三鉄は沿線自治体に「駅を中心とした街づくり」を働きかけるほか、「あまちゃん」で人気が高まったお座敷列車や震災学習列車をPRして観光客の増大を目指す。

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