2018年12月17日(月)

茨城交通 運賃下げや買い物バス、来春以降も継続

2010/11/3付
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茨城交通(水戸市、任田正史社長)は路線バス事業を強化する。4月から1年間の「実証実験」として始めた一部路線の値下げと、水戸駅東側での「買い物バス」の運行を来春以降も継続する。年内にも水戸市内で4年ぶりとなる新路線も開設する計画。全路線で認知度を高めるためのPRも始める。主力事業のテコ入れで、経営再建を着実に進めたい考えだ。

同社は4月1日からJR水戸駅と城里町、常陸大宮市などを結ぶ路線バス「野口線」を最大39%値下げした。路線バスの運賃引き下げは全国的にも珍しいが、学生の定期利用などが大幅に増加した。

朝夕の通学時間帯で25%程度乗客が増えた結果、「値下げ分以上に収入が増えた」(任田社長)。このため、当初は1年間の実験と位置付けていたが、来春以降も継続することを決めた。

JR水戸駅東側の城東地区と商店街を結ぶ買い物バスの運行も続ける。現状の利用者数は採算ラインに達していないが、「高齢者を中心に潜在需要は大きい」(同)とみる。このほどPRを兼ねて沿線住民にアンケートを実施したほか、商店との提携などでテコ入れする。

また水戸市内では郊外の新興住宅地と市街地を結ぶ路線バスを年内にも新設する予定だ。

路線バス全体の認知度を高めるため、すべてのバス停単位で周辺住民にダイヤなどを紹介するチラシを配る。「近くにバス停があってもダイヤや料金を知らない人が多い」(同)といい、改めてバス利用を呼び掛ける。

茨城交通は昨年8月から経営支援会社である経営共創基盤の子会社の出資を受けて経営再建を進めている。2010年4~9月期の売り上げは高速バスや貸し切りバスの好調などで前年同期を上回った。しかし、路線バスはほぼ下げ止まったというレベルにとどまっている模様で、11年9月期は様々な活性化策を通じて増収を目指す。

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