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静岡県内企業、新市場開拓に力 ヤマハ発や有馬技研

静岡県内の企業が相次ぎ新市場開拓に力を入れ始めた。ヤマハ発動機は全社員対象に環境配慮型商品の開発アイデアを募集。ヤマハも社内横断の製品開発プロジェクトを立ち上げた。消費低迷を打破できる次世代の主力製品を事業領域などの垣根を越えて、全社一丸で模索する試み。中堅・中小企業の間でも社外の知恵を取り込むなど、開発体制の強化を急いでいる。

ヤマハ発動機は環境配慮型の乗り物「スマートパワー」をテーマに新製品のアイデアを全社規模で公募した。すでに国内外の開発や営業現場の社員から約320件の開発テーマが集まった。年内には数件に絞り込み、実際に開発に入る方針だ。

「環境車市場はこれからの市場で、社員の自由な発想が必要だ」と柳弘之社長は公募の狙いを語る。同社は2009年12月期に2161億円の最終赤字に陥り、希望退職などのリストラを推進中。社内公募は社員の士気を高める狙いもある。

ヤマハもこのほど社内に新たな製品開発プロジェクトを立ち上げた。音響などの基礎研究を手掛ける研究者や楽器やAV機器の製品開開発担当者のほか、マーケティング担当者も加えた。消費現場の視点から社内に蓄積した技術やノウハウを組み合わせ、これまでにないユニークな製品を作り出す試みだ。

プロジェクトの詳細は明らかにしていないが、「スピーカー」や「ヘッドホン」など複数の開発アイデアが挙がっているという。梅村充社長は「一つ一つの製品の売り上げが小さくてもいい。消費者が求める製品やサービスを提供し続けることが大切」と強調する。

中堅以下の企業では社外の知恵を取り込む動きが目立つ。製造装置開発のアステック(静岡市)は電機・機械メーカーを退社した技術者の中途採用を積極化。今年1月以降、全従業員の2割を超す35人を採用した。

同社は20~30代の若い技術者が多く、経験豊富な社外のベテランを受け入れて開発力を底上げする狙いがある。「若い社員が技術を吸収すれば、中長期で成長できる」(有我敦司社長)

自動車部品試作の有馬技研(掛川市)は風力と太陽光の発電装置を備える街灯を開発した。製造は自動車関連で鍛えた自社技術を活用したが、経験の少ないデザインは社外の工業デザイナーと契約。街中の雰囲気に溶け込むように工夫した。

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