2019年6月16日(日)

相鉄、サンルート買収 JTB傘下ホテル、外国人客取り込む

2014/5/30付
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神奈川県が地盤の鉄道会社、相鉄ホールディングス(HD)は30日、JTB傘下でホテルチェーンを全国展開するサンルート(東京・渋谷)を買収すると発表した。2020年の東京五輪に向けて増える外国人観光客などの需要を取り込む。沿線住宅地の少子高齢化で本業の鉄道事業の成長は鈍化する。資産のスリム化を進めるJTBからホテル事業を取得し収益の柱に育てる。

9月1日付で全株式をJTBから取得する。取得額は非公表だが数十億円規模とみられる。サンルートはフランチャイズを含めて66のホテルを運営し、客室数では国内9位程度と見られる。

相鉄HDは既にビジネスホテルの「相鉄フレッサイン」など15のホテルを展開しており、サンルートを加えると81店、国内5位程度になる。15年3月には新規開業を含めて83店に増やす。サンルートのブランドは維持する見通し。

同社は鉄道など運輸事業、不動産事業、スーパーなどの流通事業、ホテルの4つを中核事業とする。沿線住宅地の少子高齢化で、鉄道の輸送人員は減っている。

ホテル事業は14年3月期の営業利益が15億円と前の期の2.5倍になった。足元のフレッサインの稼働率は90%の水準で推移する。相鉄HDの林英一社長は「ホテルは収益力が高く、運営ノウハウや費用面でスケールメリットを出しやすい。今後も店舗を増やしていく」と話す。

相鉄HDは神奈川県内のみで鉄道を運行しているが、18年度に東日本旅客鉄道(JR東日本)と、19年に東京急行電鉄と相互直通運転を計画し、都心と一本でつながる。全国展開するホテルを取得することで相鉄ブランドの認知度を高める狙いもある。

JTBの田川博己社長は30日開いた決算会見で「サンルートは重要なパートナーだったが我が社は設備や資産を持たない方針だ。これが最後の(大型)売却になる」と話した。

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