NECの純利益4%増 15年3月期、再編で経費圧縮
NECは28日、2015年3月期の連結純利益が前期比4%増の350億円になる見通しだと発表した。16年に運用が始まる社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度などに伴い、官公庁向けのシステム開発が伸びる。グループ企業の再編で、人員配置の効率化と経費圧縮も進める。
売上高は前期比1%減の3兆円の見通し。インターネット接続のNECビッグローブや携帯電話販売会社などを売却した影響を除くと4%増収となる。保守サービスを手掛けるNECフィールディングを完全子会社化するなど、グループ再編による効率化もあり、営業利益は13%増の1200億円となる見通しだ。
同日発表した14年3月期の純利益は11%増の337億円だった。ビッグローブ株の売却益として約270億円を特別利益に計上した半面、携帯電話事業で約220億円の特別損失を計上した。昨年7月にスマートフォン(スマホ)の製造開発から撤退、海外の従来型携帯電話端末事業からの撤退も決め、関連損失が膨らんだ。
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