アークス、ベルグループ吸収 東北でスーパー拡大
食品スーパー2位のアークスは28日、岩手県を地盤とする同業のベルグループ(盛岡市)と経営統合することで基本合意したと発表した。9月1日付で株式交換によりベルグループを完全子会社にする。小売り最大手のイオンが各地でスーパーを次々と傘下に入れている。資材の高騰などで出店費の負担が増えるなか、統合によって迅速に地域を広げて巨大小売りに対抗する。
統合後の売上高は単純合算で5千億円を超え、業界首位のライフコーポレーション(2014年2月期見込みで5320億円)に迫る。
ベルグループは岩手県と宮城県で25店のスーパーを運営する。13年3月期の売上高は406億円。株式交換比率は5月をメドに決める。アークスとベルグループはスーパーの共同仕入れ会社、シジシージャパン(CGC)に加盟している。
北海道が地盤のアークスは11年に青森県のユニバースと経営統合し本州に進出した。岩手県地盤のジョイスも完全子会社にした。都内で記者会見したアークスの横山清社長は「各地域でシェア30%を目指す」と強調した。
食品スーパー業界ではイオンに対抗するため各地の有力スーパーの再編が広がる。昨秋には新潟県が地盤の原信ナルスホールディングス、群馬県のフレッセイホールディングスが経営統合した。
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