2018年1月21日(日)

グーグル、日本でもスマートテレビ 大画面でネット動画

2014/5/27付
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 米グーグル日本法人(東京・港)は27日、家庭のテレビでインターネット動画などを視聴するための機器を28日に発売すると発表した。既存のテレビに取り付けるだけで、グーグルの動画配信サイト「ユーチューブ」や有料動画コンテンツを大画面で楽しめる。コンテンツを抱えるネット企業と放送会社の間で、テレビの視聴時間の奪い合いが激しくなりそうだ。

 専用機器「クロームキャスト」はUSBメモリーよりやや大きなサイズで、高画質な映像の伝送に使うテレビの「HDMI端子」に接続する。無線LAN(構内通信網)のWi―Fi(ワイファイ)通信機能を備え、家庭内の無線LAN経由でネットから動画を取り込みテレビで再生する。

 専用機器の価格は4200円でグーグルの通販サイトのほか、ビックカメラやヤマダ電機の店舗で販売する。米国で昨年7月に発売し、世界で数百万台を販売した。

 利用者はスマホやタブレット(多機能携帯端末)をリモコン代わりに使う。初期の設定は画面を数回操作するだけで済み、番組の再生や音量調節などができる。

 グーグルの動画配信サイト「ユーチューブ」が見られるほか、グーグルの配信サイト「グーグルプレー」から日米の映画やテレビドラマなど約6000作品を視聴できる。このほかNTTドコモの「dビデオ」、KDDIの「ビデオパス」の動画コンテンツも視聴できる。対応サイトは順次増やす。

 コンテンツの料金は様々だが、グーグルプレーの場合は1本あたり300~400円程度、dビデオは月額500円で見放題だ。

 外出先でスマホで見ていた動画コンテンツの続きを、帰宅してテレビの大画面でみることも可能。HDMI端子の付いたテレビならば高精細な映像を映し出せるため、パソコン画面に遜色ない画質で表示できる。

 ネットに接続して動画などを視聴する機器では、テレビメーカー各社の「スマートテレビ」のほか、セットトップボックスと呼ぶ外付け機器などがある。海外勢でも米アップルが「アップルTV」、ネット通販の米アマゾン・ドット・コムがゲームもできるセットトップボックスを米国で発売している。

 米グーグルのクロームキャストは他社の専用機器に比べ価格が3~5割程度安い。自社の動画配信サービスだけでなく、NTTドコモやKDDIのサービスもまとめて提供するのが特徴だ。

 米グーグルでクロームキャストを担当するマージド・ベイカー氏は27日の記者会見で「操作が簡単で、利用者は使い慣れた自身のスマホやタブレットをテレビのリモコンとして使える」と強調した。同社は低価格と使いやすさを強みに普及を目指す。

 米ビジネスインサイダーの調査によると、グーグルは米国の動画配信の専用機器市場で、アップルなどに次ぐ3位につけている。

 グーグルの狙いは消費者がユーチューブなどを視聴する機会を増やし、広告収入増につなげることだ。閲覧者が多いほど、配信する広告の価値が高まる。そのためにグーグルは、低価格で簡単、かつできるだけ多くのテレビや端末を使える方式を考案した。

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