明治ヨーグルト「R-1」 ヒットの裏で開発戦争

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2014/3/31 7:00
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パッケージには「L」を強く打ち出してラクトフェリンを印象づける

パッケージには「L」を強く打ち出してラクトフェリンを印象づける

14年2月単月の売上高は前年同月比で5倍近くに急成長した。需要が大幅に増加し供給体制が限界に近くなった。そこで商品の刷新に合わせて都内の工場に設備を追加導入。生産能力を約4倍にまで引き上げた。それでも依然「どこに売っているのかという問い合わせがある」(同社)ほどの好調さだ。

雪印メグミルクは、整腸効果が見込めるガセリ菌とビフィズス菌を配合した「ナチュレ恵 megumi」シリーズを打ち出す。マウスでの試験では乳児の下痢や胃腸炎の原因の一種とされるロタウイルスやA型インフルエンザウイルスの予防効果が期待できそうだという。ガセリ菌は生きたまま腸に届いて長くとどまる乳酸菌。個人差はあるが、摂取してから90日過ぎても菌が生きることが確認されている。ガセリ菌は脂肪を吸収する小腸に定住する。小腸の整腸効果があるため、人間での試験では内臓脂肪を減らす効果も指摘されている。

ベーシックな商品としての位置付けながら機能性を打ち出した

ベーシックな商品としての位置付けながら機能性を打ち出した

ナチュレ恵ブランドの売上高は12年度比で約2割増で推移しており「このペースは来年度も続く勢い」と同社は見ている。3月に発売した「ガセリ菌 SP株ヨーグルト ドリンクタイプ」は飲みやすさや脂肪分・砂糖ゼロも手伝い、新たな顧客層も開拓している。

ダノンジャパンの「ダノンビオ」シリーズは高生存ビフィズス菌「BE80」を配合している。胃酸に強く、生きて腸まで届くとされるほか腸内のビフィズス菌を増やす特徴がある。4月1日から定番の「プレーン・加糖」をクリーミーな食感にするなど味わいを新しくする。機能性だけでなく味わいでも消費者にアピールする。

■固定ファンづくりがカギ

機能性ヨーグルト市場はメディアで紹介されたことで急激に注目され、ブームの状態にある。富士経済(東京・中央)によると、12年のヨーグルト市場は前年比12%増の2915億円だった。健康志向の高まりで機能性ヨーグルトがけん引役となり、13年は一層拡大しているとみられる。だがブームが過ぎ去った後にどれだけの固定ファンが残るだろうか。囲い込みに向けて各社の勝負はますます激しくなりそうだ。(企業報道部 宮住達朗)

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