2018年8月14日(火)

マクドナルド、中国製チキン販売中止 タイ製に

2014/7/25付
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 日本マクドナルドは25日、「チキンマックナゲット」など中国製の鶏肉商品8種類の販売を中止した。同社がナゲットを調達していた中国の食肉加工会社、上海福喜食品(上海市)が使用期限切れ食肉を使っていた問題で、消費者に中国製の鶏肉商品の不安が高まっているためだ。同社から鶏肉商品を仕入れていたファミリーマートも、週末にかけて臨時の消費者の相談窓口を開くなど対応に追われている。

 日本マクドナルドは25日午後3時、国内全3100店に対して中国製の鶏肉商品の販売を停止するように一斉に通告した。「すべての『中国製チキン商品』の販売中止を決定しました」。JR東京駅近くのマクドナルドでは店内の立て看板に案内を貼りだした。同店を訪れた32歳の男性会社員は「管理体制がずさんだ」と批判した。

 同社は鶏肉商品8種類を中国とタイから仕入れていた。中国からは上海福喜以外からも調達していたが、25日ですべて販売を中止しタイ製に切り替えた。店舗によってはタイ製の在庫がなかったり、売り切れたりして販売できなくなる可能性がある。同社は欠品の解消時期を未定としている。中国製は店舗から回収して廃棄する。

 現時点で中国製の鶏肉商品の取り扱いを再開する予定はない。サラ・カサノバ社長兼最高経営責任者は同日「マクドナルドの中国製チキン商品に対する懸念が高まっている。ブランドに対する信頼が何よりも大切。お客の信頼に応えるべく努力する。」とコメントした。業績への影響は明らかにしていない。

 余波は広がる。ファミリーマートは上海福喜から仕入れていた「ガーリックナゲット」「ポップコーンチキン」の販売を22日に取りやめた。24日までに消費者から687件の問い合わせがあった。25日も事実確認が続いたため平日だけだったお客様相談室を今週末も開くことを決めた。26~27日の2日間、専用ダイヤル(0120・954023)を用意する。

 上海福喜と取引のない小売・外食企業にも影響が出始めている。日本KFCホールディングスが運営する「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」で販売している「オリジナルチキン」はすべて国産鶏。しかし中国のKFCが上海福喜と取引していたことで「日本でも使っていると混同している消費者がいる」(日本KFC)。20日に問題発覚してから客足がやや鈍っており、風評被害を懸念する声も出ている。

 サークルKサンクスは空揚げやフライドチキンに中国製の鶏肉を使っている。同社は「安全性は確保しているが使用を継続するか今後検討する」としている。

 首都圏地盤の大手スーパーには「問題の企業と取引しているのか、といった問い合わせが顧客から来ている」という。消費者には中国製の冷凍ギョーザに殺虫剤成分が混入された事件の記憶もまだ残っている。「何度も問題が起きることで『中国産』を敬遠する動きが広がる可能性もある」(同社)とみている。

 日本の冷凍食品各社が上海福喜など中国勢に代わって日本の小売・外食企業から食材の供給を要請される可能性もある。ただ各社は「中国企業と同じ水準の価格を要求されたら利益を確保できない」(冷食大手)と話している。

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