2019年2月19日(火)

アマゾンが挑む生鮮宅配 「最速」物流へ技術駆使
瀧口範子氏(フリーランス・ジャーナリスト)

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2014/4/29 7:00
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米サンフランシスコ市内を車で走ると最近、「アマゾン」のロゴがある緑色の小型トラックをよく見かける。アマゾン・ドット・コムの生鮮食料品宅配サービス「アマゾン・フレッシュ」の配送車だ。現在は本社のあるシアトルやサンフランシスコ、ロサンゼルスと米西海岸の限られた都市だけで展開するが、実は同社がどうしても成功させたいビジネスでもある。

サンフランシスコ市内を走るアマゾン・フレッシュの配送トラック

サンフランシスコ市内を走るアマゾン・フレッシュの配送トラック

生鮮食料品のオンライン販売は米国でも「最後のフロンティア」とされてきた。ドットコム・バブルのピークだった1990年代末には「ウェブヴァン」というオンライン・スーパーが登場。最先端のコンベヤー設備を配備した巨大配送センターをシリコンバレーに建設した。配達は30分ごとに指定でき、実際にかなり質のよい新鮮な野菜や果物を配達していた。

しかし、大規模な施設の運営と需要のバランスが取れずに倒産。ウェブヴァンの挫折は、今でもオンライン・ショップがリアル(実)世界の障壁を越えることの難しさを物語るケースとして挙げられる。

だが、アマゾンは本拠地シアトルの一部地域で生鮮食料品の宅配サービスのテストを実施、ノウハウを蓄積してきた。昨年、地域を拡大した際には、高い会費が払える住民がいる都市を見定めて展開を始めたようだ。

扱うのは肉、魚、野菜、果物のほか、ペットフード、地元のベーカリーやケーキショップの商品、シャンプー・洗剤など日用品だ。もちろんアマゾンで売れ筋の書籍やエレクトロニクス製品、事務用品、おもちゃ、自動車用品も含めて50万点から選べる。

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