2019年8月23日(金)

三陽商会、「バーバリー」失う 売上高2割減へ

2014/5/20 1:15
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三陽商会は19日、英バーバリー社と結んでいた高級ブランド「バーバリー」のライセンス契約を2015年6月で終了すると発表した。同ブランドは三陽商会の売上高の2割強を占めるとみられる主力商品群。今後は「ポール・スチュアート」などバーバリー以外のブランド拡大や、新たな商品の育成など事業戦略の見直しが急務となる。

三陽商会は1965年にバーバリーのコートの輸入を開始。70年から三井物産と組んで、ライセンス料を支払って国内向けにコートやスーツの企画、生産、販売を進めてきた。店舗は百貨店を中心に300店以上あるとみられ、「三陽商会を支えてきた柱のブランド」(小山文敬副社長)だ。

今回の契約終了の背景には、バーバリー社が世界統一の商品を展開したいという意向がある。「日本からのライセンス収入は成長の源泉」(バーバリー関係者)といえる存在だが、ラグジュアリーブランドとしての地位確立のため、直営店での展開に切り替える。

バーバリーの派生ブランドである若者向けの紳士服「バーバリー・ブラックレーベル」、婦人服「バーバリー・ブルーレーベル」については15年7月以降もライセンス契約を継続するが、ブランド名から「バーバリー」の名称は外す。

上質なファッションを求める消費者の支持を集めてきた商品を失う影響は大きい。「バーバリー」は三陽商会の売上高の2割強を占めるほか、派生2ブランドを含めると、約5割がバーバリー関連とみられる。

三陽商会が同日発表した中期経営計画によると、「バーバリー」の売り上げが完全になくなる16年12月期の売上高は850億円で、13年12月期比で約2割減少する見通し。営業損益は20億円の赤字(13年12月期は70億円の黒字)になる見通しだ。

今後は「15年秋冬から商品展開を始める『マッキントッシュロンドン』を中心に、ほかの高級ブランドを強化していく」(杉浦昌彦社長)方針。中計の最終年度である18年12月期には売上高1000億円、営業利益50億円まで持ち直す収益計画だが、バーバリーの抜けた穴をどれだけ埋められるかは不透明だ。

バーバリーの主力販路である百貨店にも影響が出ることは避けられない。ある大手百貨店では「固定ファンの多い主力ブランドが抜けるのは痛手だ。売り場に有力なブランドが少ない郊外店で特に影響が大きく出そう」と話している。

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