イーライリリー、日本で開発強化 大学やベンチャーと組む
米製薬大手の日本法人、日本イーライリリー(神戸市)は18日、大学やベンチャーと組んで日本で新薬の研究開発を強化する方針を発表した。大学などとの連携を担当する専門研究者を国内に配置し、日本人に多い胃がんや肝がんなどに使う新薬の研究を進める。
医療研究の司令塔となる「日本版NIH」が今年から立ち上がるなど国内で医療分野の研究が強化されるのに対応する。
今年の研究開発費は昨年と同水準の約100億円を確保する。国内でうつ病やアルツハイマー型認知症、がんなどの新薬開発が臨床試験(治験)の後期段階にあり、開発費がかかるため。
このほか神戸市西区の工場内に22億円を投じ、錠剤やカプセル剤の印字や包装のラインを建設する。営業面では新型糖尿病薬などを今年発売することをにらみ、医薬情報担当者(MR)を200人程度増やして1800人にする。