2019年3月23日(土)

羽田、国際化の春 国際線増便・飲食店など拡充

2014/3/13付
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30日の国際線発着枠の拡大によって羽田空港が世界に向けたハブ(拠点)空港に変わる。全日本空輸と日本航空は羽田発着の国際線の開設に合わせて国内線も増設して地方から海外への乗り継ぎを便利にする。増築される国際線ターミナル内には衣料品の「ユニクロ」などのショップも開業。これまで地方都市から韓国・仁川国際空港を経由して海外に向かっていた旅客を取り戻す。

羽田空港の国際線ターミナル、拡張部分が30日にオープン

羽田空港の国際線ターミナル、拡張部分が30日にオープン

全日空は30日に拡大される発着枠を使い、羽田からロンドン、パリ、ハノイなどに向かう7路線を新規に開設するほか、羽田―シンガポールなど3路線を増便する。日航は羽田―ホーチミンなどを開設する。羽田発着の国際線は両社合わせると1日40便となり、成田発着(2社合計で1日75便)の5割超に達する。

例えば全日空便を使って高松からロンドンに向かう場合、これまでは羽田を経由して東京都周辺に前泊し、翌朝に成田からロンドンに向かう必要があった。30日以降は高松を午前7時台に出発する便に乗れば、羽田で国際線に乗り継ぎ、当日中にロンドンに到着できるようになる。

日本の多くの地方空港には韓国の大韓航空やアシアナ航空などが仁川との間で国際線を運航しており、地方からの旅客にとっては、これまで仁川をハブ空港として経由して、世界各地に行くのが便利だった。

全日空は羽田のハブ化でこうした旅客を取り戻すため、30日から羽田―石見など国内3路線を増便する。日航も30日から羽田―山形など国内8路線を増便し、韓国勢に対抗する。

海外の航空会社も羽田にシフトする。30日から羽田―パリを1日2便運航する仏エールフランス航空は、成田―パリを現行の1日2便から1日1便に減便する。

羽田空港を運営する東京国際空港ターミナルは国際線の拡大に伴い、国際線ターミナルの延べ床面積を1.5倍の約23万6000平方メートルに拡張する。飲食や物販の店舗数は2月末時点の111店から4月までに123店に増える予定だ。

新たな免税店を設けるほか、外国人客に人気がある多様なショップも導入する。資生堂など著名な日本の化粧品ブランドをそろえた店舗のほか、世界への情報発信を狙うカジュアル衣料のユニクロもオープンする。

24時間営業のフードコートも新設して外国人が好む、すしなどを提供する。老舗の和菓子をそろえた店舗は、つくる様子を実演しながら販売する。イスラム教徒らにも配慮し、祈祷(きとう)室も設ける。

ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(東京・千代田)は9月末、国際線ターミナルに隣接する敷地に「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」を開業する。17室は保安区域から直接出入りでき日本への入国手続きを経ることなく宿泊できる。日本では初めての試みだ。

航空各社は2020年の東京五輪開催で訪日客の増大に期待するが、羽田の着陸料は世界一高く、仁川などとのアジアのハブ空港争いを勝ち抜くには発着枠の拡大による利用効率の改善も不可欠だ。成田空港との違いである24時間運営のメリットを生かすには、東京都心と空港を結ぶ夜間の交通手段の拡充も課題だ。

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