長崎に世界最大級のメガソーラー 京セラやオリックスなど
京セラやオリックスなどは12日、2017年に長崎県五島列島で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を稼働することで基本合意したと発表した。総投資額は約1500億円で、出力は43万キロワットと世界最大級。ドイツの太陽光発電会社が計画していたが、地元の合意が得られず難航していた。太陽光パネルの下で牧草栽培などができるようにして地元の理解を得る。
京セラ、オリックス、九電工が共同で運営会社を設立する。ドイツのフォトボルト・デベロップメント・パートナーズも出資を検討する。みずほ銀行が建設資金の一部を融資する。
五島列島の宇久島(佐世保市)に建設する。賃借する用地の面積は島の4分の1に当たる約630万平方メートルで、東京ドーム約134個分。
172万枚の太陽光パネルを置く。出力は43万キロワットと、国内最大の丸紅のメガソーラー(大分市)の約5倍。発電量は一般家庭で13万8800世帯分に当たる年5億キロワット時の見込み。全長60キロメートルの海底ケーブルを敷設して九州電力に20年間電力を売る。
五島列島ではフォトボルトが出力40万キロワットのメガソーラーを15年末にも稼働させる計画だった。新たな計画では地上から高さ2~4メートルにパネルを設置。パネルの間から日光が地面に届くようにし、パネルの下で畜産農家らが飼料用の牧草を耕作できるようにする。農家らは農業収入に加え土地の賃料が得られる。