クラウドファンディング、出資者の理解と共感がカギ
山田 剛良(日経NETWORK編集長)

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2014/6/17 7:00
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やまだ・たけよし 東工大工卒、同大院修士課程修了。92年日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」など技術系専門誌の記者、日本経済新聞記者を経て13年から現職。京都府出身、48歳。

やまだ・たけよし 東工大工卒、同大院修士課程修了。92年日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」など技術系専門誌の記者、日本経済新聞記者を経て13年から現職。京都府出身、48歳。

政府が法改正に動くなど国内のCFには追い風が吹いている。実際の商品やサービスが完成する前に予約販売する「購入型」であれば、商品を作る前に売り上げが立ち、資金面で有利となる。宣伝や見込み顧客の獲得にもつながるマーケティング面のメリットもある。

利用者はまだ世にない商品をいち早く入手できる「先物買い」の楽しみがある。一方、商品がいつまでも完成しないリスクも。先行する米国ではトラブルや訴訟も多い。

とはいえ、あまりリスクばかりを強調するのも考えものだ。プロジェクトの事前審査を強化する方向もあるが、玉石混交だから面白いCFの魅力を損なうなら本末転倒になりかねない。

「資金調達側の大義名分が最も大切」。映画のCFを手掛けるMotionGallery(モーションギャラリー、東京・中央)の大高健志社長は強調する。自主映画などは完成に至らないリスクが大きい。調達資金の用途や、なぜCFで調達するのかを誠実に説明し、理解と共感を得るのが成功の道という。

利用者=支援者という「CFの原則」の理解が進めば、万が一のトラブルは最小限にできる。利用者に理解を得やすい運用手法の確立が、普及の鍵を握る。

〔日経MJ2014年6月16日付〕

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