ネット不正送金、法人初の被害 シマンテック公表
<訂正> 10日23:29に公開した「ネット不正送金、法人初の被害」の記事中、「SSL証明書」とあったのは「電子証明書」の誤りでした。
法人向けネットバンキングからの不正送金を狙うサイバー攻撃が3月末に国内で初めて発生し、被害が発生していたことがわかった。米情報セキュリティー大手シマンテックの日本法人(東京・港)が10日、公表した。
被害企業はウイルスに感染、法人向けネットバンキングに必要な「電子証明書」と「秘密鍵」という2つのデータとログイン情報を盗まれ、悪用されたという。被害に遭った企業や金融機関は公表していない。企業はパソコンを適切に更新しウイルス対策ソフトを導入するとともに、電子証明書などを守る対策を追加する必要がある。
これまで国内のネットバンキング不正送金は個人に向けられていた。昨年の被害総額は12年比で約30倍の14億円に達した。ほとんどがウイルス感染による被害という。