2019年5月22日(水)

第一三共、失策続きの6年 印子会社を実質売却

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2014/4/8付
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第一三共が子会社でインド後発医薬品大手のランバクシー・ラボラトリーズの実質売却を決めた。伸びる後発薬展開の切り札として5千億円で買収してから6年。肝心の「虎の子」は品質問題の影響で本格的な親孝行を果たせないまま、インドの後発薬大手に吸収される。失策続きの6年にようやく終止符を打つ格好だが、成長の青写真は描けないままだ。

インドの後発薬子会社の実質売却について記者会見する第一三共の中山社長(7日午後、東京都中央区)

インドの後発薬子会社の実質売却について記者会見する第一三共の中山社長(7日午後、東京都中央区)

ランバクシーは同じ印後発薬大手、サン・ファーマシューティカル・インダストリーズに年末をめどに吸収合併される。ランバクシーに約63.4%出資する第一三共は株式交換の形で、サンの約9%の株主となる。合併会社はインド最大の製薬会社、後発薬で世界5位の大手となるものの、第一三共の経営への関与度は大きく下がる。

「買収で得たものは大きい。取り返せると思っている」。7日夕に開かれた記者会見。第一三共の中山譲治社長は「買収は失敗か」との質問に繰り返しこう述べた。

買収で後発薬のビジネスモデルや新興国で事業展開するノウハウを学べたというのが、同社の見解。だが中山社長の言葉とは裏腹に、買収後の株価急落による評価損や、インド工場の品質問題による米政府との和解金など、計上した損失額は計約4500億円に上る。

第一三共によるランバクシー買収は出だしからつまずいた。2008年6月の買収合意直後に主力2工場の品質問題が発覚。米食品医薬品局(FDA)から米国への製品輸出禁止措置を受けた。社内で買収へ反対論も出たが、結局押し切った。

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