2019年3月26日(火)

近鉄百、「コト消費」に注力 あべのハルカス全面開業

2014/3/7付
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高さ日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市)が7日、全面開業した。中核施設を運営する近鉄百貨店は幅広い客層を呼び込み、2015年2月期の本店売上高は前期比5割増を目指す。周辺の商業施設も相次ぎ改装して対抗。大阪市内の商業施設の売り場面積は拡大する一方で、顧客の獲得競争が一段と激しくなる。

初年度4740万人の来場を見込むハルカスは初日、14万人超が足を運んだ。このうち13万人が先行開業している百貨店に入店した。15年2月期のあべのハルカス近鉄本店の総売上高目標は1450億円で、前期見込み比5割増をめざす。

近鉄百貨店では消費税率の引き上げは1.5%の減収要因とみるが、本店はハルカスの展望台や美術館などとの相乗効果でこなす。

今回、本店は300億円強を投じて売り場面積を3割増床、10万平方メートルと百貨店としては国内最大となった。

若い女性向けの専門店街を設けたほか、子供向け遊具施設や会員制の貸し菜園などをそろえ、来店客の滞在時間を延ばす効果を見込む。改装前は1時間10分だったが15年2月末は2時間超に引き上げることが目標だ。客のついで買いを促し「16年2月期も今期並みの売り上げを目指す」(飯田圭児社長)。

ハルカスに対抗するため、高島屋大阪店(大阪市)は売り場を刷新。複数のブランドを集めた自主編集売り場を6割広げる。

ハルカス近隣のショッピングセンター「あべのキューズモール」は11年の開業以来の規模となる13ブランドを入れ替え、JR天王寺駅ビル「天王寺ミオ」も今春、約50店を改装する。

大阪市内は「百貨店の最激戦区」(証券アナリスト)。JR大阪駅周辺だけでも3年で売り場面積が8割増えた。地域一番店の阪急うめだ本店でも売上高が目標に届かず、JR大阪三越伊勢丹は来春までに売り場を6割減らす。

今回のハルカス内の近鉄百貨店はこの過当競争に拍車をかけることになる。足元の百貨店売上高は消費税率引き上げ前の駆け込み需要で堅調だが、4月以降は反動減が必至。14年度の百貨店市場は2~3%程度減る公算が大きく、大阪の百貨店の生き残り競争はさらに激しくなる。

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