2019年7月18日(木)

ネットが促すサービス合理化 過剰を徹底排除
野呂エイシロウ(放送作家・戦略PRコンサルタント)

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2014/6/10 7:00
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これまで付加価値とされた過剰なサービスを、必要なものだけ残して徹底的に排除し、コストを下げる「合理的サービス」の時代が到来した。そのうねりはインターネットやスマートフォン(スマホ)の普及と、価値観の多様化により一段と大きくなっており、我々の生活をますます変えようとしている。

合理的サービスは航空サービス分野から始まった。米国で台頭した「ローコストキャリア(LCC)」と呼ばれる格安航空会社。日本で本格化したのは2012年。

ライフネット生命の保険申し込みサイトと、医療相談ができるスマホアプリ

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一般の航空券のように旅行会社を使わず、直接ネットで予約する。コストと人手のかかるボーディングブリッジを使わずタラップで乗降し、設備も簡素なターミナルを活用する。機内の飲食なども有料だ。「余分なコストを削って目的地に着くだけでいい。付加価値は不要」というニーズに応えて新しいサービスとして定着した。

携帯電話にもLCCが登場した。イオンやビックカメラなどが格安スマートフォン(スマホ)に参入。通信速度が遅いためユーチューブなどの動画サイトの再生には向かないが、メールや人気の交流サイト(SNS)を使う分には何ら問題がない。月額3000円以下の低価格が受けている。

いずれも当局や大手企業による規制が堅固だった業界だ。これがネットの普及によって余計なサービスを排除できる環境が整い、合理的サービスへの転換を加速させた。変化を迫るその破壊力は今やあらゆる方向に拡散している。

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