2019年8月19日(月)

ドワンゴの入社試験受験料、厚労省が中止求める

2014/3/4付
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動画配信大手のドワンゴは3日、厚生労働省から、2015年春入社の新卒採用では受験料の徴収を自主的にやめるよう口頭で「助言」を受けたことを明らかにした。同社は「本気で志望してくれる人に受けてほしい」として昨年12月、新卒採用で首都圏の1都3県に住む志願者から受験料を集める制度を導入した。

職業安定法は労働者募集で、いかなる名義でも報酬を受けてはならないと規定している。ドワンゴは「受験料が職安法でいう報酬に当たるかどうか、厚労省内でも意見が分かれているようだ」と指摘。「採用結果も踏まえ、受験料をどうするか最終判断したい」とした。

また15年春入社を目指す書類応募総数は受験料導入前に比べ64%減ったと公表。「昨年よりも応募者の質が高くなった」と強調した。受験料は動画サービス「niconico(ニコニコ)」にちなんで2525円。

同社によると、厚労省は15年春入社の新卒者について中止を求めた場合の影響を考慮し"黙認"しているが、16年春入社の分についてはやめるよう「口頭で助言した」。厚労省は「学生の就職活動が制約を受ける恐れがある」とみているようだ。

企業の新卒採用では、インターネットで簡単に志願できるようになったため受験者が急増。1人で100社以上志願する学生もいる。「採用の手間ばかり増え、人材選考に時間をかけられない」(ドワンゴ)という。こうした悩みは産業界全体に広がっているもよう。

「時間をかけて人材を選考したい」として導入された就職受験料。採用を巡る学生と企業のコスト負担のあり方の議論も必要になりそうだ。

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